あなたは今、ブラック企業で働いていますか?
ブラック企業とは、労働者の権利や待遇を無視して過酷な労働を強いる企業のことです。
ブラック企業には、以下のような特徴があります。
- 給料が最低賃金以下である
- 残業代が支払われない
- 休日や休暇が取れない
- 労働時間が長すぎる
- パワハラやセクハラが横行する
- コンプライアンス意識が低い
- 退職を妨害する
あなたの会社がこれらに当てはまるなら、ブラック企業と言えるでしょう。
ブラック企業で働くと、身体的にも精神的にも大きなダメージを受けます。
過労死やうつ病などのリスクが高まりますし、自分の人生やキャリアにも悪影響を及ぼします。
そんなブラック企業から抜け出したいと思っているあなたへ、この記事では、正しい辞め方と潰し方を徹底解説します。
ブラック企業から脱出するためには、正しい辞め方が必要です。
正しい辞め方とは、法的にも社会的にも問題のない方法です。
逆に、正しくない辞め方とは、以下のような方法です。
- 即日退社する
- 無断欠勤する
- 退職届を出さない
- 引き継ぎをしない
- 上司や同僚とトラブルを起こす
これらの方法は、自分の信用や評判を落とすだけでなく、会社側から損害賠償や訴訟などの追及を受ける可能性があります。
また、ブラック企業から脱出するだけでは不十分です。
ブラック企業を潰す方法も紹介します。
ブラック企業を潰す方法とは、会社の違法行為や不正行為を暴露し、社会的に制裁を加える方法です。これにより、自分だけでなく、他の労働者や消費者にも貢献できます。
ただし、ブラック企業を潰す方法にはリスクや注意点もあります。
会社側からの報復や嫌がらせ、法的な争いなどに巻き込まれる可能性があります。そのため、慎重に行動することが必要です。
それでは、具体的な辞め方と潰し方について見ていきましょう。
目次
ブラック企業の正しい辞め方
ブラック企業の正しい辞め方は、以下のステップに沿って行います。
退職願や退職理由の準備をする
- 退職願は、退職する日付と「一身上の都合」という理由を書いたものです。
- 退職理由は、上司に話すときに使うもので、具体的な内容は書かなくても構いません。
- 退職理由は、相手が納得できて引き留めにくいものにしましょう。例えば、家族の介護や健康上の問題などです。
- 退職理由は、嘘をつかないようにしましょう。嘘がバレると信用を失いますし、法的なトラブルになる可能性もあります。
引き継ぎ資料や身の回りの整理をする
- 引き継ぎ資料は、自分の担当していた業務や進行中の案件、連絡先やパスワードなどをまとめたものです。
- 引き継ぎ資料は、後任者が業務に就けるようにわかりやすく作りましょう。
- 引き継ぎ資料は、退職する前に完成させておきましょう。引き継ぎ期間がない場合は、メールやクラウドなどで送信しておきましょう。
- 身の回りの整理は、デスクやロッカーなどにある自分の荷物や資料を片付けることです。
- 身の回りの整理は、さりげなく行いましょう。辞めることがバレると引き留められたり嫌がらせされたりする可能性があります。
上司に退職の意を伝える
- マナーを守って丁寧に話しましょう。
- 退職願を手渡しましょう。メールや電話では不十分です。
- 引き継ぎ資料や残務処理などの対応策も提示しましょう。会社に迷惑をかけないことをアピールしましょう。
- 強気であることが大切です。引き留められても断固として拒否しましょう。
もし引き留めが酷く、損害賠償請求などを持ち出されても恐れることはありません。
まず、会社と退職時にどれほどもめたとしても、違約金や損害賠償を請求されることはありません。 労働基準法16条が次のとおり、あらかじめ退職時の違約金や損害賠償を決めておくことを禁止しているからです。
「事業者は、労働者が退職する場合において、あらかじめ違約金その他の金銭の支払を定めることはできない」
したがって、会社が退職時に損害賠償を請求するためには、以下の条件をすべて満たさなければなりません。
- 退職者が故意または過失で会社に損害を与えたこと
- 会社が具体的な損害額を証明できること
- 退職者の行為と会社の損害との間に因果関係があること
これらの条件は、会社側にとって非常に厳しいものです。 例えば、退職者が突然辞めたことで仕事に穴が開いたとしても、それだけでは損害賠償請求は認められません。
また、退職者が在職中に社用車や備品を壊したり、会社の金を横領したりした場合でも、その行為が軽微なミスや報償責任の範囲内であれば、損害賠償請求は制限されます。
したがって、退職時に損害賠償請求をされた場合でも、恐れる必要はありません。 会社側が正当な根拠や証拠を提示できなければ、支払う義務はありません。 むしろ、会社側が不当に請求してくる場合は、弁護士に相談して対抗することも可能です。
もしどうしても退職交渉でどうしようもなくなった場合は退職代行を使うという選択肢もあります。
有給を取得する
ブラック企業では有給休暇が取れないことが多いですが、法律上は取得する権利があります。
有給休暇は、退職日から2年前から発生したものが対象です。有給休暇が残っている場合は、取得しないと失効してしまいます。
- 有給休暇の取得方法は、退職日の2週間前までに申請することが原則です。ただし、会社の規定によっては、もっと早く申請する必要がある場合もあります。
- 有給休暇の申請は、書面で行うことが望ましいです。口頭で申請した場合は、メールなどで確認を取りましょう。
- 有給休暇の申請は、会社に迷惑をかけないように配慮しましょう。業務の引き継ぎやスケジュール調整などを事前に行いましょう。
- 有給休暇の申請は、自分の権利として主張しましょう。会社が拒否したり、理由を聞いたりする場合は、法的根拠や医師の診断書などを提示しましょう。
離職票などの依頼をする
- 離職票は、退職したことを証明する書類です。失業保険や年金などの手続きに必要です。
- 離職票は、退職日から10日以内に会社から交付されることが法律で定められています(雇用保険法施行規則第7条)。もし交付されない場合は、会社に催促しましょう。
- 離職票以外にも、源泉徴収票や社会保険証などの書類も退職時に受け取りましょう。これらの書類は、確定申告や健康保険などの手続きに必要です。
ブラック企業の潰し方
ブラック企業から脱出した後も、ブラック企業を放置しておくことはできません。
ブラック企業を潰す方法は、以下の3つがあります。
外部機関に通報・告発をする
ブラック企業が労働法や消費者法などに違反している場合は、外部機関に通報・告発することができます。
外部機関とは、労働基準監督署や消費者センターなどの公的機関や、労働組合や弁護士などの民間団体です。
外部機関に通報・告発するときは、証拠や資料を用意しましょう。電話やメールでのやり取りや給与明細などが有効です。
外部機関に通報・告発するときは、匿名でも可能ですが、本人確認が必要な場合もあります。また、会社側からの報復を恐れる場合は、相談先に相談しましょう。
残業代の未払い請求を行う
ブラック企業では、残業代が支払われないことが多いです
残業代が支払われない場合は、会社に対して残業代の未払い請求を行うことができます。
残業代の未払い請求は、労働基準法に基づいて行うことができます。労働基準法では、時間外労働に対しては、通常の賃金に25%以上の割増賃金を支払うことが定められています。
割増率は残業時間が長くなったり、深夜(10:00~5:00)労働をした場合に乗率が上がるので、長時間労働をしている人にとってはかなりの金額になります。
残業代の未払い請求は、まず会社に対して書面で請求しましょう。書面には、自分の氏名や住所、雇用期間や職種、残業時間や残業代の計算方法などを記載しましょう。
残業代の未払い請求は、3年以内に行わなければなりません。3年を過ぎると時効になります。
残業代の未払い請求は、会社が応じない場合は、裁判所に提訴することもできます。裁判所に提訴する場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。
同僚とボイコットして退職する
ブラック企業では、一人で退職しようとすると引き留められたり嫌がらせされたりすることが多いです。
そのため、同じようにブラック企業に苦しんでいる同僚と協力して、一斉に退職するという方法もあります。
同僚とボイコットして退職するときは、以下の点に注意しましょう。
- 同僚との連絡は秘密裏に行いましょう。会社や上司にバレると妨害される可能性があります。
- 同僚との合意は書面で確認しましょう。口約束だけでは信用できません。
- 同僚とのタイミングは揃えましょう。一人だけ先に退職すると残った人が迷惑をかけられる可能性があります。
- 同僚との退職理由は統一しましょう。バラバラだと不自然です。
ブラック企業から転職する際の注意点やコツ
ブラック企業から脱出した後は、次の転職先を探すことになります。
ブラック企業から転職する際には、以下の注意点やコツを参考にしましょう。
失業保険の手続きをする
失業保険は、失業した場合に受け取れる給付金です。失業保険を受け取るためには、退職後2週間以内にハローワークで手続きをしなければなりません。
失業保険の受給資格は、過去1年間で12ヶ月以上雇用保険に加入していたこと、かつ、退職日から過去2年間で1年以上働いていたことが条件です。
失業保険の受給期間は、働いていた期間や年齢によって異なります。最短で90日、最長で330日です。
失業保険の受給額は、平均給与の50%~80%です。ただし、上限額や下限額があります。
失業保険を受け取るためには、ハローワークでの求職活動や職業訓練などの義務があります。また、就職が決まった場合は、速やかにハローワークに届け出なければなりません。
なお、業務が原因など特別な理由がある場合は、失業保険給付の受給資格を延長することができます。
証拠集めや法的根拠を押さえる
ブラック企業から転職する際には、会社の違法行為や不正行為を証明する証拠や法的根拠を押さえておくことが重要です。
証拠として有効なものは、電話やメールでのやり取り、給与明細や勤怠表、離職票や源泉徴収票などの書類です。これらの証拠は、退職前にコピーしたり保存したりしておきましょう。
法的根拠として有効なものは、労働基準法や消費者契約法などの法律や条例です。これらの法的根拠は、会社と交渉する際や裁判になった場合に役立ちます。
証拠集めや法的根拠を押さえることは、自分の権利を守るだけでなく、他の労働者や消費者にも情報提供することができます。
転職サイトやエージェントを利用する
ブラック企業から転職する際には、転職サイトやエージェントを利用することがおすすめです。
転職サイトとは、インターネット上で求人情報を掲載しているサイトです。転職サイトでは、自分の希望や条件に合った求人を検索したり応募したりできます。
エージェントとは、転職活動をサポートしてくれる専門家です。エージェントでは、自分に合った求人を紹介してもらったり、履歴書や面接のアドバイスを受けたりできます。
転職サイトやエージェントを利用することで、ブラック企業からホワイト企業への転職がスムーズになります。
ブラック企業に対抗する成功事例や体験談
ブラック企業から脱出したり潰したりすることは決して簡単なことではありませんが、実際に成功した人や体験した人もいます。
ここでは、ブラック企業に対抗する成功事例や体験談を紹介します。これらの事例や体験談は、インターネット上で見つけたものです。実名や会社名は伏せています。あくまで参考にするものであり、真偽や効果を保証するものではありません。
成功事例
Aさんは、IT企業で働いていましたが、残業代が支払われないブラック企業でした。普段から違和感を抱いていたAさんは、自分の残業時間を記録し、会社に残業代の未払い請求を行いましたが、会社は無視しました。
Aさんは、労働基準監督署に相談し、裁判所に提訴しました。裁判所は、Aさんの主張を認め、会社に残業代の支払いを命じました。
Aさんは、自分の権利を守るために法的な手段に訴えました。その結果、会社は負担が大きくなり、倒産しました。
Bさんは、飲食店で働いていましたが、休日や休暇が取れないブラック企業でした。辛い思いをして働いていましたが、自分だけでなく、同僚も同じように苦しんでいることに気づきました。
Bさんは、同僚と連絡を取り合い、一斉に退職することを決めました。同僚は10人ほどでした。退職日を合わせ、退職願を書いて上司に渡しました。上司は驚きましたが、引き留めることもできませんでした。
Bさんたちは、自分たちの力を合わせて会社に抵抗しました。その結果、会社は人手不足に陥り、営業を停止しました。
体験談
Cさんは、コールセンターで働いていましたが、パワハラやセクハラが横行するブラック企業でした。上司から暴言や暴力を受けたり、同僚からセクハラされたりしていました。Cさんは耐えられなくなりました。
Cさんは、消費者センターに相談しました。消費者センターは、Cさんの話を聞いてくれて、労働基準監督署や弁護士に紹介してくれました。
Cさんは、労働基準監督署や弁護士の助けを借りて、会社に対して通報・告発しました。会社は調査されて違法行為が発覚しました。自分の苦しみを外部機関に訴えました。その結果、会社は罰金や損害賠償を支払わ支払わされました。Cさんは、会社から謝罪と賠償を受け取りました。Cさんは、その後、別の会社に転職しました。
Dさんは、アパレル店で働いていましたが、給料が最低賃金以下であるブラック企業でした。あるとき、自分の給料が不当に低いことに気づきました。Dさんは、会社に給料の見直しを求めましたが、会社は無視しました。
Dさんは、ネットで調べて、自分の給料が最低賃金よりも低いことを確認しました。Dさんは、自分の権利を主張することにしました。残業代の未払い請求と同じ方法で、最低賃金未満の給料の差額請求を行いました。会社は反論しましたが、Dさんは証拠や法的根拠を提示しました。
Dさんは、自分の給料が不当に低いことを証明しました。その結果、会社は差額を支払わざるを得ませんでした。
まとめ
ブラック企業から抜け出すためには、正しい辞め方と潰し方が必要です。
正しい辞め方とは、退職願や退職理由の準備、引き継ぎ資料や身の回りの整理、上司に退職の意を伝える、有給を取得する、離職票などの依頼をするというステップです。
潰し方とは、外部機関に通報・告発する、残業代の未払い請求を行う、同僚とボイコットして退職するという方法です。
ブラック企業から転職する際には、失業保険の手続きや証拠集めや法的根拠の押さえ方、転職サイトやエージェントの利用方法などに注意しましょう。ブラック企業に対抗する成功事例や体験談も参考になります。
以上、ブラック企業に苦しむ人々の救世主となる記事でした。
あなたもブラック企業から抜け出して、ホワイト企業で幸せな働き方を見つけましょう!