タイトルを見て疑問に思われた方も多いんじゃないでしょうか?
ブラック企業ならブラック職場だし、ブラック職場ならブラック企業なんじゃないの?
その考えは半分正解で半分間違っています。
どういうことかというと、世間一般でホワイト企業と言われる企業の中にブラックな職場があるからです。
これは気をつけなければなりません。
とはいえ極端な話をすると、入ってみなければわからないからです。
もっと言えば、こういうケースもあります。
みなさん自身、あるいはみなさんの同期、友人で想像してみてください。
こんな方達はいませんでしたか?
以下、いわゆるホワイト企業に入社した人を前提に話します。
- 給与・福利厚生は良いが、激務の末精神を病み、休職・退職した
- 会社のカレンダーの休日は120日以上あるが、自分の部署は該当しない
- 入社した当初の部署は良かったが、部署異動で全く違う状況になった
- 残業時間の上限が決められており、タイムカードをおさせられる
- 管理職が従業員の大半を占める
- 自分の部署だけノルマが厳しく、連日連夜働き詰めでまともに家に帰れない
- 結婚して家を買ったらすぐに地方に転勤になった
- などなど…
実際に私自身を含め、私の周りでもこういう人は多くいます。
優良企業と一括りにするのは非常に危険ですので、自分の立ち位置というのは良く確認するようにしましょう。
ホワイト企業の中のブラック職場
同じ会社でも事業部・部署・上司それぞれによってブラックかどうかが左右されます。
そして大企業の場合はこれらは自分でコントロールすることはできません(大企業に限った話ではありませんが、特に大企業の場合はこれが顕著です)。
異動届を出すことはできますが、実現するのはそれなりに時間と労力がかかるためハードルは高いでしょう。
同じ会社でも長時間残業の概念が違うなんてこともあります。
〇〇部署では40時間の残業を長時間残業と言い、△△部署では100時間を超えたあたりでようやく長時間残業といわれる(しかも残業代は出ない)。
こう言った職場は貧乏くじのように言われますが、ひとごとではありません。あなたが見ている光景は未来の自分自身かもしれないのです。
優良企業に入った知り合いが、激務の末、休職し結局退職になるケースを何件か見てきました(もちろん残業代請求を行っていません)。
たとえばこんなニュースを聞いたことがないでしょうか?
大企業で、しかも優良企業と言われている企業の社員が長時間残業の末に精神疾患となり自殺してしまった。
おそらく同じ企業でも、違う部署にいる人はこんな状況があることすら知らなかったと思います。多くの職場ではこのようなことは起こらないのでしょう。
しかし、それくらい一口でホワイト企業で有名な〇〇会社と言っても、職場、上司によって文化が違うのです。
ですので、今自分がいる職場を基準に物事を考えることは危険です。
そして組織文化は簡単にかわりません。
特に歴史があったり、年配の方が多い職場になると今までのやり方を変えることはまず不可能です。
疑心暗鬼になる必要はありませんが、万が一の際に備えて、いつでも会社を抜け出せる準備はしておくべきなのです。
ひとごとではない人事異動
運悪く、自分がブラックな職場に配属されてしまったら、あとは消耗し続けるだけとなり、スキルを磨いたり、新たな技術を習得する暇さえなくなります。
そして視野が狭くなり、自分の居場所はここしかないという気持ちになっていきます。
この考え方になったら危険なサインが出ていると考えてください。
最悪のケースは倒れてしまうことです。
その場合は元の状態に復帰することは困難になります。
「体調管理も仕事のうち」なんて言われますが、朝から晩まで拘束され、休む間もなく働き続けなければならない状況で体調管理なんてできるはずがないのです。
自分自身の立ち位置を一歩引いて観察し、自分の価値観と将来を照らし合わせてみましょう。
「上司や先輩の姿は将来の自分の姿」
将来なりたい姿ならそのまま残って頑張ればいいですし(もちろん体調に気を配りながら)、そうでないのなら転職を検討するという選択肢を持ちましょう。
疲弊した状態ではキャリアを積むことはむずかくなるので、早く動き出すことができるように、転職の準備だけはしておくことをオススメします。
どこがいい!?ブラック企業を避けろ!転職エージェントまとめ(体験談あり)
「仕事は見て盗め!」
こんな言葉をかけられたことはありませんか?
これは昔職人が若手に対して言葉で伝える代わりに自分の作業工程を全て見せ、真似させることで成長を促すという意味の言葉です。
私が新入社員の頃、教育係の先輩にこの言葉を言われました。
「俺はお前に直接教えるつもりはない、仕事は見て盗め!」
何を言ってるんだろうと思いましたが(笑)、そういうものなのかとその時は言葉を飲み込み、従おうとしました。
ところがです。肝心の仕事の内容を見ることができません。
「今の時代の仕事はPC内で完結する業務がほとんどだからです」
当然前提知識もなく、完成した資料だけを見せられるのですから、何もわかりません。
セキュリティが抜群のため、盗みようがないのです(笑)
結局その先輩は1年後に異動となりましたが、仕事を盗むことはできませんでした。
幸い次の教育係の先輩には親切に教えてもらうことができたため、仕事のやり方を学ぶことができましたが、1年目は何がなんやらさっぱりわかりませんでした。
結局のところ、教えるのが面倒なので「便利」な言葉として使っていたのだと後になって気づきました。
こういうもっともらしく「便利」な言葉を使う人には注意が必要です。
自分の立場を守ったり、面倒な仕事を遠ざけるための理由づけとして使う人間が多いからです。
上司や先輩の言動はしっかりと見ておく事が重要なのだと学んだエピソードでした。
転職活動はキャリアアップのためだけではない

世の中には企業だけでもたくさんあります
転職エージェントに客観的な評価をもらったり、現状を友人に相談してみるなどして、他に目を向けることを忘れないようにしましょう。
退職・転職については、ホワイト企業に入った後も常に考えておくことは自分自身の身を守ることにつながります。
もし今の職場が良い職場なら転職しなければいいだけなのですから、転職活動は継続的に行うことをオススメします。
私は退職や転職活動への意識が遅れたために、精神疾患となり退職することになりました。
残念ながら最終的には会社はあなたを守ってはくれません。
自分自身の人生を守ることができるのはあなた自身だけなのです。
いろいろな選択肢が取れるように準備をしておきましょう。
退職代行をお考えの方
自分から退職を言いづらい、会社が辞めさせてくれない場合は退職代行を使うのも1つの手ですので、紹介しておきます。
退職代行なら、会社に行かずに退職手続きを取ってくれますので、ハラスメント上司対策などに有効です。
転職については常日頃から考えておくのが良いでしょう。
良い求人を探すだけでなく、エージェントの意見を聞き、自分の市場価値やこれから必要なスキルなどについて情報収集のツールとして使うのも良い考えだと思います。
在職中や退職後を見越してして新たなスキルを身につけるという選択肢もあります。
多様な働き方をする上で、プログラミング需要は高まっているので、残業代を回収したお金を使って、手に職を得るという選択をしても良いでしょう。
転職先を見つけたい!未経験から始める
おすすめプログラミングスクール編!
まとめ
ブラック職場は外からでは見分けることが非常に難しいです。
長時間労働が原因でうつ病になったら会社から捨てられるだけです。
その際の対抗手段は覚えておくようにしましょう。
万が一自分がその状況に陥った時のために、常に準備はしておきましょう。
どんな職場でも万が一のために以下ができるようにしておくこと!
①|出退勤のメモを取る(1分単位・休憩時間の業務含む)
②|上司の指示・発言内容のメモを取る(指示メールは保存しておく)
③|連続勤務日数の記録(連続12日以上ある場合は注意!)
④|給与明細は書類で手元に用意しておく
⑤|雇用契約書はすぐに用意できるようにしておく
⑥|管理職は組織図を手元に持っておく
⑦|トラブル時の弁護士は【 日本労働弁護団 】へ連絡する
メモとしているのは、企業によって荷物の持ち込み禁止の場所があるからです。
それを悪用し、セクハラ・パワハラなどのハラスメント行為や、長時間労働などが常態化している職場があります。
自分の身を守り、後々、泣き寝入りせずに反撃できるような資料は用意してくことが大事です。
また、経営者たちは経営者同士のコミュニティがあり、いかに人を安く使うかという会話がされています。
同一労働同一賃金などの制度ができたとしても、企業独自の制度を作り、労働者をコストとして安く使おうとするので、今いる会社の制度はよくみておきましょう。
以上、今回の記事がみなさんのお役に立てれば嬉しいです。
それでは