転職したばかりの方は、入った企業がブラック企業だと分かってもすぐに転職活動するのは気が引けると思います。
- 会社や家族にはなんて言おうか?
- 次の面接で退職理由を聞かれたらどうしようか?
- 会社に迷惑をかけてしまうのが申し訳ない
- 金銭的な不安がある
考え出すとさまざまな理由が出てくることはよくわかります。
ですがブラック企業に長く勤めて良いことはありません。すぐに次を探しましょう。
今回はなぜすぐに次を探すべきなのかについて、次の4つのテーマを元にお話ししていきたいと思います。
- ブラック企業にとって社員は消耗品、疲れて疲弊するだけ
- 疲れ切った状態では正常な判断ができない
- 転職先を吟味せずに入ってしまう
- 空白期間はハンデにならない
どんな職場でも万が一のために以下ができるようにしておくこと!
①|出退勤のメモを取る(1分単位・休憩時間の業務含む)
②|上司の指示・発言内容のメモを取る(指示メールは保存しておく)
③|連続勤務日数の記録(連続12日以上ある場合は注意!)
④|給与明細は書類で手元に用意しておく
⑤|雇用契約書はすぐに用意できるようにしておく
⑥|管理職は組織図を手元に持っておく
⑦|トラブル時の弁護士は【 日本労働弁護団 】へ連絡する
メモとしているのは、企業によって荷物の持ち込み禁止の場所があるからです。
それを悪用し、セクハラ・パワハラなどのハラスメント行為や、長時間労働などが常態化している職場があります。
自分の身を守り、後々、泣き寝入りせずに反撃できるような資料は用意してくことが大事です。
まだ管理職以下の方で残業代を回収していない方は私が「名ばかり管理職」での残業代請求で残業代を回収したフローまとめた記事を書いていますので、こちらをご覧ください。
それでは順番に見ていきましょう!
ブラック企業にとって社員は消耗品、疲れて疲弊するだけ
まず最初はこのテーマです。
基本的にブラック企業にとっては、どんな社員であっても言葉通りの消耗品です。
とある会議で社長からこんな言葉が出ました。
「社員は給料の3倍働かなければならない。報酬の3倍働かないと昇給は認めない」
給料の3倍とは何を基準に言っているのかよく分かりませんが、とにかく働き続けないと給料を上げることはないというのは分かります。
実際この言葉通り、連日連夜働き詰めの社員がいるのは当たり前で、中には週に2、3回徹夜する人もいました(結局その方は数ヶ月でうつ病を発症し会社を去ることになりました)。
当然生産性など上がらず、常に忙しい状態が続きます。
この状態ではその日を乗り切るので精一杯なため、新しいスキルや技術が身につくことはありませんでした。
貯まったのは疲れとストレスだけ、もらったのは割りに合わない給料と病気だけという結果に終わりました。
疲れ切った状態では正常な判断ができない
何よりもまず入社した時をピークにあらゆる能力が低下し始めます。
読解力、提案力、企画力、プレゼン力などなど、これらは実際にやることは多いのですが、スキルとして定着しません。
PDCAサイクル※を回す余裕なんてないからです。※|業務管理における継続的な改善方法のこと。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の4段階を繰り返して業務を継続的に改善する方法。【wikipediaより】
結果、疲労がたまり、正常な判断力を失います。
この中で業務と並行して転職活動を行うことは、正常な判断ができない状態で大きな判断と決定を下さなければならないということです。
もちろん、在職中に転職活動を行う人が多いと思いますので、その場合は現在の業務へ振り分けるエネルギーをセーブすると良いでしょう。
私の場合は、器用な性格ではないため業務の区切りをみて退職し、その後に転職活動を行いました。思えばその時には半ば燃え尽きていた状態だったのかもしれません。
続く転職先選びに失敗してしまったのです。
私の転職失敗エピソードについてはこちらをご覧ください。恥ずかしいですが…。
転職先を吟味せずに入ってしまう
時間がない、とにかく時間がない中でできることはなんでしょうか?
残念ながらほとんどありません。
こんな状態の中でできる転職活動はエージェント任せになってしまったり、吟味せずに一見して条件のよい企業に入ったらイメージと全然違ったり、またブラック企業だった…。なんてことになりかねません。
正常な判断をするには、正常な精神状態、健康な体でなければできないのです。
やめることを必要以上に恐れずに、自分の身の危険を感じたのならばやめてから考える。というのも有効な選択肢だと思います。
その場合は、短期間であっても残業代請求をすることと、後任や同僚のために労働基準監督署に訴えを起こし、指導をしてもらうことも有効かもしれません(企業が指導に従うかどうかはわかりませんが…)。
空白期間はハンデにならない
これを気にして退職・転職に踏み切れないという方は多いのではないでしょうか?
私の経験をお話ししますが、転職活動をするということに関しては、ほとんど影響はありませんでした。
入った企業は結果的にブラックでしたが、それ以外の企業からも内定をもらっていたので、肌感覚としても悪材料にはならないという印象を受けました。
実際想像してみればわかると思いますが、仮にあなたが採用する側だとして、何十年も働く中での1年の空白期間を気にするでしょうか?
その1年間で新しいことに挑戦するのも良いでしょうし、休養に当てるのも良いでしょう。どんな経験をするにしても、会社生活では経験できないことが経験できるのです。
病気の治療に宛てた期間であったとしても、1年前よりも体調が良くなっているわけですから、パフォーマンスは上がっているはずですよね?
特に転職経験のない方が気にするこの空白期間ですが、私は気にする必要はないと思いました。
転職エージェントは玉石混交
注意しなければならないのが、転職エージェントも人間だということです。
優秀な方もいれば、残念ながらそうでない方もいます。
自分に合う人もいれば合わない人もいます。
そこの見極めはしっかりとしたいところですが、なかなか判断には困るところでしょう。
参考になるかは分かりませんが、私の体験談を記事にしていますので、下記リンクから読んでみてください。参考になれば幸いです。
全てのエージェントが悪いという意味ではありませんが、自分の成果を上げるために無茶な応募を提案してくる人も中にはいるので注意しておきましょう。
そのため、エージェントは複数人と話をすることをお勧めします。
なんで無料で使える?転職エージェントの
報酬ってどうなってるの!?
まとめ
今回は、私の体験談を元に、転職したばかりの人でも合わないと思ったらすぐにまた転職を考えても良いのか?についてお話ししてきました。
本文中でも触れていますが、結論は「YES」です。
特にブラック企業に入ってしまった場合は、すぐに脱出することをお勧めします。
ワラにもすがる思いで行う転職活動はさらなるブラック企業への再就職へとつながるだけで意味がありません。
よく「3年やってみて考える」という言葉がありますが、3年もやっているうちに潰れるか、ブラックなやり方に染まるかのどちらかになってしまい、自分の求めているキャリアから離れてしまっていることに後から気がつくことになるでしょう。
自分の感性や考え方を信じて行動することは悪ではありません。
仕事はあくまで人生の一部なのですから、より良い人生を目指して、周りの言葉など気にせず次の道を探しましょう!
≫ ブラック企業あるある(退職しようとする時に言われる言葉5選)
転職や退職をお考えの方は下記リンクを参照ください
副業や新しくプログラミングを始めたい方はこちらの記事をご覧ください
≫ 転職先を見つけたい!未経験から始めるおすすめプログラミングスクール25選!
以上、この記事が今後のみなさんのお役に立てれば幸いです。
それでは今回はこのへんで