うつ病の労災認定は大変?抑えておきたいポイント(労災体験談)

うつ病などの精神疾患で労災申請を考えている方も多いと思いますが、実際のところどの程度認定されるのでしょうか?

うつ病(精神疾患)による労災認定のハードルは高く、令和2年度の認定率は31.9%に過ぎません別添資料2 精神障害に関する事案の労災補償状況[PDF形式:1.7MB]

出典|厚生労働省(精神障害の労災補償状況)より

そのため、事前にどのような条件が判断材料になるのかを押さえておくことは重要です。

詳しい内容は、厚生労働省から出ている「精神障害の労災認定」が元になっていますので、労災申請を考えている方は一度目を通しておくことをお勧めします。

実際の判断もこちらを基準にして判定が下されます。

それでは早速内容についてみていきましょう。

業務上の出来事

おおむね6ヶ月以内に強い心理的負荷があること

一発アウト項目
  • 生死にかかわる、極度の苦痛を伴う、又は永久労働不能となる後遺障害を残す業務上の病気やケガをした(業務上の傷病により6か月を超えて療養中に症状が急変し極度の苦痛を伴った場合を含む)
  • 業務に関連し、他人を死亡させ、又は生死にかかわる重大なケガを負わせた(故意によるものを除く)
  • 強姦や、本人の意思を抑圧して行われたわいせつ行為などのセクシュアルハラスメントを受けた
  • その他、上記に準ずる程度の心理的負荷が極度と認められるもの

上記に当てはまる場合は、その時点で労災認定される場合が高いです。

一発アウトではないが、重要な心理的負荷と考えられる項目
  • 上司や同僚から暴言・暴行を頻繁に受けていた
  • 上司や同僚からいじめや嫌がらせを頻繁に受けていた
  • 上司や同僚からセクハラやわいせつ行為を受けた
  • 些細なミスでも人格否定するような叱責を頻繁に受けた
  • 退職強要をされた
  • 生死にかかわる業務上のケガや病気を負った
  • 会社の経営に直結する重大なミスをしてしまい、事後処理まで行った

上記はその程度によって評価が異なるため、裏付け調査をした上で総合的な評価を行います。

長時間労働

  • 発病直前の1か月におおむね160時間以上の時間外労働を行った場合
  • 発病直前の3週間におおむね120時間以上の時間外労働を行った場合
  • 直前の2か月間連続して1月当たりおおむね120時間以上の時間外労働を行った場合
  • 発病直前の3か月間連続して1月当たりおおむね100時間以上の時間外労働を行った場合
  • 転勤して新たな業務に従事し、その後月100時間程度の時間外労働を行った場合

上記が当てはまる場合はその時点で労災認定される可能性が高いです。

私の場合は下記が当てはまり「」と認定されました。

  • 1ヶ月に80時間以上の労働を行なった
  • 2週間(12日)以上にわたって連続勤務を行なった

ちなみに発病前の6ヶ月の平均が100時間程度でした。

このような時にも勤怠記録が必要になります、そのため残業代請求だけではなくても、タイムカードや勤務表が必要となることを覚えておきましょう。

日頃から出退勤の時間のメモを取ることは忘れずに!

業務外の出来事

自分の出来事

  • 離婚又は夫婦が別居した
  • 自分が重い病気やケガをした又は流産した

自分以外の家族・親族の出来事

  • 配偶者や子供、親又は兄弟が死亡した
  • 配偶者や子供が重い病気やケガをした
  • 親類の誰かで世間的にまずいことをした人が出た

金銭関係

  • 多額の財産を損失した又は突然大きな支出があった

事件、自己、災害の体験

  • 天災や火災などにあった又は犯罪に巻き込まれた

上記の項目はストレスが「」認定され、労災認定されない可能性が高いです

アルコール依存症などの既往歴がある

酒!飲まずにはいられないッ!
  • 過去に精神障害になったことがある
  • アルコール依存症や薬物依存などの依存症がある

上記の項目が当てはまる場合は、労災認定される確率が下がりますので注意してください。


なお、私が実際に労災申請を行った際の手続きを記事にまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。

うつ病の労災申請に関する記事はこちら

私の実体験をもとにした労災申請から認定までの経験談をご覧になりたい方はこちら。

≫ 実例紹介!うつ病(精神疾患)労災申請の体験談(申請〜認定フロー編)

労災申請から全体の流れをまとめてみたい方はこちら。

≫ 実録!うつ病の労災認定〜休業損害までの全記録!(精神疾患編)

労災申請には「業務上」の原因の証明が必要となります。そのために「申立書」というものを記入するのですが、「申立書」の書き方について確認したい方はこちらの記事をご覧ください。

≫ 労災認定の決定力!(症状の発症編)

≫ 労災認定の決定力!(仕事上の出来事編)

≫ 労災認定の決定力!(業務起因性編)

まとめ

労災認定をされれば保険組合の傷病手当金のみの支給とは比べ物にならないくらいの補償を受けることができます。

≫ 労災認定されたらいくらもらえるの?(休業補償計算編)

≫ 治療期間が1年6ヶ月を超えたらどうなるの?(労災編)

精神疾患は長期に及ぶことが多いので、しっかりと準備をして労災認定をもらいましょう!

晴れて労災認定されたら下記のリンクを参照して、各種手続きを行ってください。

以上、今回の記事がみなさんの参考になれば嬉しいです。

それでは

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