今回はタイトル通り、私が経験した転職のエピソードをお話しします。私はこれまで2回転職をしました。2回とも転職エージェントを利用して転職をしました。
担当のエージェントによるところが大きいと思いますが、
あくまで私の場合ですが、決して良かったとは言えませんでした。
一つ言えることは転職を考えるときの選択肢は多く用意しておいた方が良いと言うことです。
失敗の経験をもとに万が一のために必要な会社員にとっての7つの鉄則を設定しましたのでご紹介します。
どんな職場でも万が一のために以下ができるようにしておくこと!
①|出退勤のメモを取る(1分単位・休憩時間の業務含む)
②|上司の指示・発言内容のメモを取る(指示メールは保存しておく)
③|連続勤務日数の記録(連続12日以上ある場合は注意!)
④|給与明細は書類で手元に用意しておく
⑤|雇用契約書はすぐに用意できるようにしておく
⑥|管理職は組織図を手元に持っておく
⑦|トラブル時の弁護士は【 日本労働弁護団 】へ連絡する
メモとしているのは、企業によって荷物の持ち込み禁止の場所があるからです。
それを悪用し、セクハラ・パワハラなどのハラスメント行為や、長時間労働などが常態化している職場があります。
自分の身を守り、後々、泣き寝入りせずに反撃できるような資料は用意してくことが大事です。
入社後は面接時との言動不一致がないかどうかをチェックしておくのが重要です。
会社も面接でウソをつくので注意が必要です。
転職は入社して終わりではありませんので、エージェントとの関係は継続しておきましょう。万が一の脱出装置として助けてくれるはずです。
ではどういう点を重視して仕事を選んでいたのかをみてみましょう。
参考動画|【転職】サラタメのホワイト転職
目次
新卒
まず入社したのは大企業でした。
新卒入社は歴史と伝統ある大企業
よく言えば「歴史と伝統のある」、悪く言えば「古くて保守的な」企業です。
新卒入社という事もあり、希望に満ち溢れていました。
結局すぐに現実を知ることになるのですが(笑)
ただ、明確にこの仕事でなければ嫌だという事もなかったので、すんなりと配属先には入れたと思います。
とはいえ、配属された部署ではブラックなところもあり、「タイムカードを先に押させられたり、〇〇時間以上の残業代は出さない」など今思えば一体いくら残業代請求できただろう?と思うようなこともありましたが、当時の自分にとってはそれが「普通」の感覚でした。
これが会社の怖いところです。特に新卒で入った企業の場合はその会社の常識が「自分にとっての会社の常識」となってしまいます。常に最初に感じた違和感を持ち続けていましょう。
ここで何年か仕事をして、ある程度のスキルと知識を身につけていくと、自分の将来について考えるようになります。
大企業に勤めていらっしゃる方は共感する方も多いと思いますが、とにかくスピードが遅く、誰も責任を取りたがりません。
そのため、物事が全く前に進まないのです…。
これには共感される方も多いのではないでしょうか?
ここで組織文化を変えることの難しさや、組織が大きくなると責任の所在が明確にならないため、同じ失敗を何度も繰り返すということを学びました。
そして、このまま今の企業で働き続けることに不安を覚えるのと同時に、物足りなさを感じた私は、転職することにしました。
1回目の転職
さあ1回目の転職です。
大企業から中堅企業へ
入ったのは中堅企業でした。
前職よりは裁量権があり、立場も少しだけ上がったという感じです。
ただ、前職よりもさらに保守的な企業でした。これは入る前にはわからなかったことです。
前職と共通していたのは「歴史と伝統がある企業」であったこと。人間と同じく、企業も年齢が高くなればなるほど保守的になっていくのかもしれません。
こういった現状を自覚していたのか、求める人材としては「現状にとらわれず、変化に対応できる人」ということだったので、組織として変化を求めて行動しようとしているのかなと思っていたのです。
でも実際に入ってみて感じたのは、「誰か変えてくれる人が来たらその人にやってもらおう」と言った感じで、周りの人たちは、われ関せずといった感じでした。
さらに面接で話した方は2名いたのですが、1名はすぐに異動し、1名は退職してしまったので、結局孤立することになりました。
それでも、ミッション自体は残っていたので、一人でできる部分をやり続けたものの、周りは変化や面倒なことを嫌う環境だったので、「企業を変化をさせる」というミッションの継続は困難な状況でした。
それなりの結果は出したものの、給与テーブルが固定であり昇給はほとんど見込めないこと。労力の割に報われないことに不満を感じ、ある程度の年数で区切りをつけて転職をすることにしました。
思えばここで感じた不満の解消を、次の転職先に求めていたのが失敗の始まりだったのかもしれません。
2回目の転職
次に選んだのがベンチャー企業です。
結果としてはここで私はドロップアウトしてしまうことになるのですが、会社として大きな目標を持っており、みんなで頑張っていこうという空気を感じたこと、現在の会社の状況と私が担う予定の役割を詳しく説明されたので、ここで頑張ってみようということで入社することにしました。
完全に間違ってました…。
もう面接で聞いたことはウソだらけでした。
私の見る目がなかったと言えばそれまでですが、面接で聞いていた話と実際の業務は全く異なっていただけではなく、上司のパワハラやセクハラで短期間で何人も会社を辞めるわ、事前に聞いていた会社の状況は全く違うわひどいものでした。
転職エージェントもこんな会社を紹介するなと思うのですが、エージェントからすれば入社させてしまえばいいわけですから、そんなことを知らずに信じてしまった私も愚かだったわけですが…。
一つエージェント選びで注意することがあります。
それは、特定の企業グループとの結びつきが強いエージェントです。
特定のベンチャーキャピタルが出資している企業グループだったり、経営者と私的な結びつきが強いエージェントの場合は、提案する企業の幅が狭く、同じグループの企業をゴリ押ししてきます。
他企業との比較ができないだけでなく、ブラック企業の場合があります。さらに、急募案件はブラック率高いです。前任者がいなくなった場合での募集のため、引き継ぎなしでの業務開始になる確率が高いでしょう。
複数のエージェントの利用を推奨しているのはこのためです。客観的に判断し、給与面の条件だけでなく、直近年数の退職者数や退職理由についても聞いておくと良いでしょう。
とにかく気になることは全て聞いておくことです。エージェントがどのような回答をするかをよくみておきましょう。
参考までに、転職エージェントの報酬体系について説明した記事がありますので一度読んでみてください。エージェントを見抜くというのも転職の際には非常に重要となりますので、予備知識として身につけておくことをオススメします。
結局仕事どころではなく、上司とのトラブルなどで精神を病み、退職をすることになるのですが、この辺りの流れについては別記事で記載していますので、こちらも読んでみてください。
結果的に転職は失敗に終わったわけですが、後から考えた時に誤った転職条件を基準にしてしまっていたということです。
それは「給与・報酬を重要な要素として考えていた」ということです。
もちろん重要な要素であることは間違い無いのですが、自分の価値観よりも重きを置いてしまっていたということは失敗の一つと言えると思います。
実際、転職したこのベンチャー企業の条件は良いものでした。
具体的な内容としては、「年収は前職よりも大幅に上がり、ストックオプションもついてくる」というものでした。
冷静に考えてみれば、報酬は確かに欲しいものの、それを上位におくほど自分の中で重要視してはいなかったのだと後になってからわかったのです。
※勘違いしないで欲しいので補足しておきますが、人によっては報酬を重きを置く人もいると思いますが、その考え方を否定するものではありません。人それぞれの価値観があり、重要視するものに従うべきだという意味で書いています。
結局様々な理由が重なり、精神的にも肉体的にも疲弊しきった私はそのまま退職することになりました。
治療中
そして退職後はうつ病とみっちり付き合うことになりました。
思うように頭も体も動かせず、体調も安定しない日々が続いています。
一旦このような状態になってしまうと、回復するまで何年もかかることがあるので、健康な方だけでなく、今現在体調に不調を感じている方は甘くみないでくださいね。
決して私のようになってはいけません。
参考までにうつ病になってしまうとどんな状態になるかを記事にしていますので、気になる方は読んでみてください。※なお一口にうつ病と言っても人によって症状は様々です。あくまでも私の経験した症状ですのでその点ご理解ください。
参考動画|弁護士西川暢春の咲くや企業法務TV
おわりに
転職の時はどうしても、面接の受かり方や試験の対策などの対策に目が行き、自分の本当の価値観というものに向き合っているようで、報酬や、キャリアに釣られてしまいがちです。
一番大事なものは自分自身であるということを認識して、自分の本当に大事にしているものや価値観と向き合うことをオススメします。※決して転職面接のためにうまく回答できるようにではなくです。
そこまでやってもなお、自分の価値観とのずれや、面接で会社側が嘘をついたりということは十分にあり得ます。
その場合は、ためらうことなく次の職場を探しましょう。
働く時は自分の価値観に従い、会社にしがみつかない働き方が結果的に実績をもたらし、あなた自身を救うことになります。
「キャリアが短いのを指摘されたらどうするんだ!」と言われる方もいると思います。
実際私もそのことを気にして、職場から離れられなかったというのも事実です。
でもはっきり言います。
「キャリアなんてまた作り直せば良いのです」
自分の体を壊してしまっては何にもなりません。
体を壊してしまうと回復まで何年もかかることを私は経験しています。
何度も言いますが、
私のようになってはいけません
私の経験がこれを読まれた方の役に少しでも立てたのなら幸いです。
参考動画|【転職】サラタメのホワイト転職
皆さんは転職によってより良い人生になることを願っています。
それでは