ブラック企業から脱出する方法とメリットについてお伝えします。ブラック企業とは、過度な残業やパワハラなどで労働者の権利を侵害する企業のことです。ブラック企業で働くと、精神的・肉体的・経済的なダメージを受ける可能性が高く、健康や人生に大きな影響を与えます。
しかし、ブラック企業から脱出することは決して不可能ではありません。この記事では、ブラック企業から脱出するための具体的なステップや注意点、そして脱出後のメリットをご紹介します。あなたもこの記事を参考にして、ブラック企業から抜け出しましょう。
目次
ブラック企業の定義
- サービス残業や休日出勤が当たり前
- パワハラやモラハラが横行
- 給料が安いか減らされる
- 有給休暇や社会保険が付かない
- 退職しようとすると嫌がらせされる
- 隠蔽工作
- 違法行為
- 契約違反
こういった行為をおこなっている企業をブラック企業と定義づけます。複数該当した場合には完全にブラック企業です。
私の体験談では、大企業は外目からはホワイト企業と言われていましたが実態はブラック企業でした。周囲の目なんていい加減なものです。
外から見た評判なんて当てになりませんので、自分の目で見たこと、体で感じたことを信じて、社員や上司の言動はよく観察するようにしましょう。
これらのデメリットは、あなたの身体的・精神的・経済的に大きな負担をかけます。また、長期的に見ると、キャリアやスキルの向上にも影響します。ブラック企業では自分の能力を発揮できず、将来的に転職しにくくなる可能性もあります。
どんな環境に入ったとしても、最後に自分の身を守れるのは自分だけです。万が一のために備えて以下の7つの鉄則を守り、習慣づけましょう。
どんな職場でも万が一のために以下ができるようにしておくこと!
①|出退勤のメモを取る(1分単位・休憩時間の業務含む)
②|上司の指示・発言内容のメモを取る(指示メールは保存しておくこと)
③|連続勤務日数の記録(連続12日以上ある場合は注意!)
④|給与明細は書類で手元に用意しておく
⑤|雇用契約書はすぐに用意できるようにしておく
⑥|管理職は組織図を手元に持っておく
⑦|トラブル時の弁護士は【 日本労働弁護団 】へ連絡する
メモとしているのは、企業によって荷物の持ち込み禁止の場所があるからです。
それを悪用し、セクハラ・パワハラなどのハラスメント行為や、長時間労働などが常態化している職場があります。
自分の身を守り、のちのち、泣き寝入りせずに反撃できるような資料は用意してくことが大事です。
年配の方が言う昔の苦労は正しかったのか?
年配の方に限った話ではないと思いますが、こんな言葉を聞いたことはありませんか?
「俺はあの時苦労したから今がある」
「俺が若い時はもっと厳しかった。お前たちは恵まれている」
私もよく言われていました。
でもこれは典型的な「生存者バイアス」というものです。
たまたま生き残った、あるいは自分に耐性があったことによって生き延びただけの人間の言葉です。
例えば、防寒具を使わずに厳しい冬を生き延びた人間が優れていると言っているようなものです。
厳しい冬が来るのが分かっているなら、その厳しい冬を越すための準備をすれば良いのですが、わざわざ厳しい冬に裸で過ごしていたらよほど分厚い脂肪の持ち主でなければ死んでしまいます。
ですがそこで生き残った人間が、果たして能力的に優れた人間でしょうか?
私は違うと思います。
ただ単に寒さに強かっただけです。
それが暑さだったら、その人が先に死んでいた可能性だったはずなのです。
問題は裸で厳しい環境に耐えることではなく、環境ごとに必要な生活ができるように仕組みを作ることです。
寒ければ防寒具を作り、来たる寒波に備えて暖炉を作ったり、暑ければ涼しくなるように薄着に着替えたり、風通しの良い網戸を使ったり、状況に応じて生活スタイルを変えれば良いのです。
言われなくても分かりきっている話ですよね?ですがそれができている企業はどれだけあるでしょうか?
私は伝統のあるホワイト企業と一般的に言われていた企業にいたことがありましたが、職場自体は旧態依然とした典型的なブラック職場でした(もちろん部署や職場によってはホワイトの職場もありました、羨ましいなと思って話を聞いていました)。
ことあるごとに「昔はこうだった」と昔を引き合いに出し、改善をしない人たちに囲まれていました。
若手はどんどん退職し、対策会議を何度も重ねていましたが、毎回結論は「最近の若手は根性がない」という結論になっていました。
一体何のための会議なのか、自分たちの行いや組織について何の疑問も持たずに時間だけが過ぎていきました。
私も当然ロクな教育を受けたことはなく、いわゆる全社で行われる2泊3日の教育研修程度は受けましたが、何の役にも立ちませんでした。
時間だけが過ぎていくことに危機感を覚えましたが、退職をするというハードルと、たいしたキャリアを持たずに転職をするという恐怖に縛られながら、勤続年数だけが増えていきました。
そうして、転勤で都内の近くに異動したことを期に転職活動を始めました。
しかし、仕事と両立をするのが難しいと感じた私は先に退職をするという選択をしました。
ブラック企業から脱出する方法
ブラック企業から抜け出すためには、まず自分の状況を冷静に分析することが大切です。自分がどんな仕事をしているか、どんな問題があるか、どんな希望や目標があるかを明確にしましょう。それから、以下のようなことを行ってください。
- 退職理由や時期を決める
- 退職届や書類を用意する
- 転職活動を始める(履歴書や職務経歴書を作成する、求人サイトやエージェントを利用する)
- 面接や選考に臨む(自己PRや志望動機を考える、面接対策やマナーを学ぶ)
- 内定先を決める(条件交渉や入社日調整)
これらのことは一朝一夕にできるものではありません。時間と労力が必要です。しかし、あきらめずに頑張れば必ず道は開けます。また、ブラック企業から脱出する際に注意すべきこともあります。それは、
- ブラック企業だからと言って仕事中途半端にしない
- 退職時期は最低でも2週間前までに伝える
- 退職交渉では冷静かつ礼儀正しく対応する
- 嫌がらせされても法律的手段以外では反撃しない
できるだけ次につながる働き方をすることで時間を無駄にせずに済みます。次の職場で活躍するための訓練期間として割り切って仕事をすることも大事です。
ブラック企業から脱出するメリット
ブラック企業から脱出することで、あなたはどんなメリットを得ることができるのでしょうか?実は、ブラック企業から抜け出すことは、あなたの人生にとって大きなプラスになります。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 健康や精神状態が改善される
- 給料や待遇が向上する
- スキルやキャリアが伸びる
- ワークライフバランスが整う
- 自分の価値観や目標に合った仕事ができる
これらのメリットは、あなたの幸せや満足度を高めるだけでなく、将来的にも有利に働きます。例えば、
- 健康や精神状態が改善されると、仕事へのモチベーションや集中力が上がる。
- 給料や待遇が向上すると、生活水準や貯金額が増える。
- スキルやキャリアが伸びると、自分の能力を発揮できる場所やポジションに就くことができる。
- ワークライフバランスが整うと、プライベートな時間も充実させることができる。
- 自分の価値観や目標に合った仕事ができると、自己実現感や達成感を得ることができる。
これらのことは、あなたの自信や自尊心を高めるだけでなく、周囲からも尊敬される人間になれます。また、ブラック企業では得られなかった業界やビジネスモデルへの知見も身につけられます。
退職・転職を経験して
転職活動をしていい企業に入れたかと言われるとそうではありませんでしたが、選択肢としていつでも辞められるという考えを持っておくことは、保守的な行動から一歩抜け出すことができます。
また、転職活動に限って言えば退職後に転職活動を行うこと自体にはそこまでハンデを感じることはなかったです。
※あくまで私の場合ですので、推奨はしません。在職中に転職活動ができる環境なら転職先が決まってからの方が安全です。ただどうしても拘束時間が長かったり、転職活動をするだけのエネルギーがなくなるほど厳しい環境の方でもこういう選択肢があるということを伝えたいと思います。
最終的にはブラック企業で心身ともに疲れ切り、うつ病という結果になりましたが、体のサインに気を配っていればこういう結果にはならなかったと思います。
そのための選択肢は常に用意しておくべきだと思いますし、周囲の目を気にする必要なんてなかったのです(もっとも余裕もありませんでしたが)。
繰り返しますが、現状を把握するためには企業が提示する条件だけでなく、職場の人間関係や実際の業務内容など経験しなければ分からないことがたくさんあります。
そして、これはお互い様かもしれませんが、採用側と面接側はお互い騙し合いのような状態になることもよくあります。
入ってから現実と違ったがすぐに辞められないと思う必要はありません。
まとめ
結局は自分のキャリアにとってプラスにならなさそうな企業からは早めに見切りをつけるべきだと言うことです。
自分の価値観に従い、自分の体力と精神力を消耗するだけのブラック企業だと判断したのなら、その感覚を信じて行動しましょう。
ブラック企業に入ってしまった場合で一番怖いのは、体調を壊すことだけでなく、体力を消耗するだけでスキルや経験が身に付かずに時間だけ経過するということです。
自分の裁量ない職場は思考力を奪います。創意工夫することで経験を積み、実績につなげていくことで成長していくのですが、飛び込み仕事や、雑務に追われる日々を過ごすことはキャリアになりません。
じっくりと考える時間と、考えを実行する環境が必要だということを体験から学びました。
それができない環境はキャリアを積みたいと考える方にとってはマイナスにしかならないでしょう。
冒頭で述べた7つの鉄則を守り、違和感を感じたらすぐに動けるように準備をしておくことがこれからの時代にあった働き方に必要なのだと思います。
この記事では、ブラック企業から脱出する方法とメリットについてお伝えしました。ブラック企業から脱出することで、あなたは自分の時間や人生を取り戻すことができます。また、自分に合った仕事や環境を見つけることで、キャリアや収入も向上させることができます。しかし、ブラック企業から脱出することは簡単ではありません。日頃から準備はしておき、万が一に備えておけるようにしましょう。
以上、私の発信する記事が、みなさんにとってお役に立つものであることを願っています。
それでは