今回は、改めてこのブログに込めた思いをお話しします。
私がこのブログを始めた理由の大きな要因としては
「人が遺せるものは遺そうとしたものだけだ」
という思いからでした。自身の考えや思いは何かしらの形で残さない限り消えてしまいます。
私が伝えるメッセージには誰かにとって意味があるものだと信じて発信し続けています。
目次
たった1行の文章が誰かを動かす力になる
私は自分の経験や得た考えは誰かの進歩にとって意味のあるものだと思っています。
本を読んだ時、たった一行の文章が自分の心に響いたことがあるでしょうか?
太字にもなっていない、例え話でなんとなく書いたものかもしれません。でも私はその文章に強く惹かれ、考えが開けた経験があります。
この大したことのない事というのが誰かにとって大した事になるかもしれないと思ったのもこれがきっかけでした。
私は知らなかったその言葉は「偉大な人物の名言」として残っている言葉ですが、後にも引用させてもらう下記の言葉です。
「新しい科学的事実が勝利を得るのは、反対するものを納得させ、理解させたからではない。反対するものがいずれ死ぬからだ」
ーマックス・プランク
物理学者 ノーベル物理学賞ー
自分の正しさを証明しても、相手がおかしいことが明白でも何も変えられなかった経験をした人はたくさんいるでしょう。
ノーベル賞を受賞し、アインシュタインなどに影響を与えるほどの人物だった彼もまた、ステージは違えど同じ考えを持っていました。
科学の世界で証明ほど強い根拠はありません。ですがそんな世界でも納得をさせることは最後までできないのです。しかし、そこで終わりにするのではなく、のちの世代につなげ、社会を発展させるためにメッセージを遺すことの重要性がこのひと言に詰まっています。
このひと言はものごとを伝え続けることの重要性だけでなく、人々が見識を広げ、発展の道を歩むためには長い年月が必要なのだということを示していると解釈しています。
そのためにはメッセージを遺すことが必要なのです。
私が自分の経験で伝えるべきメッセージは次のものに定めました。
- 自分が経験したこと
- 思いを遺すためにできること
- うつ病の恐ろしさ
- うつ病を知ってもらう
- これ以上うつ病患者を増やさない
- ブラック企業を潰す
- 自由に仕事を選べる社会を作る
- 金融知識を身につける
- 個人が豊かになるために
このことについてお話しさせていただきます。
自分が経験したことを遺すこと
自分が経験したこと、感じたこと、結果どうなったか。これらは自分のことながら貴重なものだと思っています。
なぜなら自分と同じ人生を歩んでいる人はいないからです。
この経験を
- 過去の自分と同じ悩みを持っている人。
- これから同じ道を辿ろうとしている人。
- もっと良い道があることを知らない人。
こんな方達に届けたいと思っています。私は多くの失敗を経験してきました。
人は成功よりも失敗から多くのことを学ぶことができます。
同じ失敗をしないように注意するからです。
過去の人間から学ぶということは、過去の人間が先にあなたの代わりに経験してくれた失敗を繰り返さないことだと思っています。
あなたは同じ失敗を避けながら、新たな道を探して進むのです。
そこでは成功も失敗もあるかもしれません。
伝えるなら自分の成功を、能力の高さを伝えたくなるでしょう。
その方が自分の立場や価値を高めることができるからです。
でも重要なのは失敗の方です。失敗を伝えてください。
成功には偶然の要素が多くありますが、失敗には必然性、再現性があります。
私はこの失敗を伝えるためにブログを始めました。
思いを遺すためにできること
私の思いは、冒頭に述べた「遺そうとしたものしか遺らない」と言う考え方から来ています。
きっかけは仕事でした。
ベンチャー企業はともかく、大企業と中堅企業でそれなりの社歴のある会社に入っていましたが、どちらも共通していたのは、まともな引き継ぎが行われたことがありませんでした。
マニュアルすらありません。
一体どうやって仕事をすればわからないまま時間が過ぎ去っていったことを覚えています。
結局前任者と同じくらいの時間をかけて同じ仕事ができるようになりました。
でもそれで組織はどれだけ前進したのでしょうか?
答えは「全く進んでいない」です。
むしろ退化した部分が個人の技術が身についたことによってもとに戻っただけです。
マニュアルは馬鹿にされがちですが、過去の先輩たちの知識の蓄積です。
誤解されるのは、マニュアルを更新し続けることに意味があるのに、「マニュアルは過去のもの」という人に限って新しいこともできないのです。
この考え方が本質的であると私は思っています。
ここから、「意識して遺そうとしたものでなければ形として遺すことはできないのだ」ということを理解し、今のマニュアルには載っていない自分がわからなかったことや、体験を詰め込むことから始めました。
組織全体を前進させるために必要な役割を理解したのです。
この考え方は組織だけではなく、人生全体に共通する考え方だと思いました。
うつ病の恐ろしさ
うつ病ってどんな病気だと思いますか?
なったことあるよという方いますか?
返事がないことを願っていますが…
なんとなく怖い病気、わからない病気、ただの思い込み、いろいろあると思います。
実際私もなってみないとわかりませんでした。
私の職場でもうつ病になって休職・退職していった人は何人も見てきました。
ですが、それが実際本人にとってどの程度のものなのかを想像することは難しいことでした。
うつ病になると治療には最低でも半年、長ければ10年以上かかることは珍しくない病気です。
大抵の企業では休職制度があると思いますが、休職期間中に寛解(完治ではなく安定した状態のこと、うつ病は完治しない病気なのでこの言葉が使われます)まで行くのは難しいと考えましょう。
ただしここで、休職期間満了での退職にならないように無理をして復職する方が多くいますが体調を優先してください。
うつ病の再発率は70%以上といわれますが、これは無理をして復職しようと頑張ってしまうからだと思います。
世間のうつ病の理解が浅いことで、いざ自分がうつ病になってしまった時にその対処を間違えてしまうのです。
厚生労働省が毎年発表している精神疾患の労災認定件数ですが、申請件数・決定件数ともに右肩上がりで増えています。ですがこれは「申請件数」なので、現実はまだまだ仕事が原因で精神疾患(うつ病)になっている人はたくさんいると思います。もっと多くの人が労災申請をすべきだと思いますし、社会問題として取り上げる内容だと思います。
うつ病を知ってもらう
次の考えを浸透させたいと言う思いが前提としてあります。
- うつ病にならないようにする
- うつ病になった時の対処を間違えない
うつ病になってみて初めてわかったことはたくさんあります。
うつ病は世間から、身内からすると恥ずかしい存在であること。
うつ病は「甘え、弱さであるという認識が正しい答え」だと思われていること。
明らかに世の中の認識は誤っています。
メンタルヘルスを取り入れている企業は多いですが、実施されているアンケートは形骸化しており、体調不良を訴えようものなら上司に書き換えさせられます。
部下を体調不良にすると言うことの管理能力のなさだけでなく、国がテーマとして挙げている働き方改革による生産性に影響がある企業だと判断されるからです。
これが実態です。
精神科医などの専門家が重要視しているほど、病気の重さは浸透していません。
世間の一般常識になるには、残念ながら次の世代まで待つ必要があるでしょう。
次の世代のためにも、先人として我々の世代は発信し続けなければならないと思っています。
ここで私の好きな言葉の出番です。
「新しい科学的事実が勝利を得るのは、反対するものを納得させ、理解させたからではない。反対するものがいずれ死ぬからだ」
ーマックス・プランク
物理学者 ノーベル物理学賞ー
うつ病が社会の常識として定着するためには、あと数世代の時間を要するのでしょう。
これ以上うつ病患者を増やさない
うつ病は誰でもなる病気です。
誰にでも脳があり、ストレス要因があるからです。
なっていない人はたまたまその環境にいただけです。
極端な話をすれば、誰しも交通事故に遭いそうになったり、高いところから滑り落ちそうになった経験はあるでしょう。
あとコンマ何秒遅れていたら、あと数センチずれていたら命に関わる怪我をしていたかもしれません。
多くの人はその危機を回避したのを自分の能力のおかげだと思っています。
しかし実際は
運が良かっただけ
です。
うつ病も環境によっては誰でもなる病気なのだということを理解しなくてはなりません。
そしてうつ病になることは「甘え、弱さ」と認識されているため、病院に行かずに耐えているだけの方も大勢います。
統計では5人に1人はうつ病を経験していると言うほど多い病気ですが、実際に病院に行って治療をしている人は少ないのが現状です。
会社のメンタルヘルスも面倒な手続きだと思わずに、実際に自分が該当する項目がある場合は、精神科を受診することを強くオススメします。
悪化し、倒れてしまっては取り返しのつかないことになりますから。
ブラック企業を潰さなければならない
ブラック企業の定義は以下のように定義します。
- 長時間労働
- 正当な報酬が支払われない(サービス残業、名ばかり管理職、みなし残業などの会社が勝手に作った制度を理由に残業代を支払わない違法行為こと)
- パワハラ・セクハラ・モラハラなどのハラスメントが横行する職場
- 時間感覚のない職場(人の時間を奪うことをなんとも思わない)
- 精神疾患になる従業員が続出する職場
- 裁量権がない(自分で業務をコントロールできない強制労働のような仕事)
- 労災申請をみとめてくれない
- 退職時に嫌がらせをされる
- 違法行為
- 隠蔽工作
これらが当たり前のこととして行われている環境の職場を定義しています。
重大な法律違反や人権侵害をおこなっている職場です。
この職場に入った人の多くは潰れていきます。
人を消耗品として使い潰すことで経営陣の懐を厚くしていきます。
退職時は冷たく放り出し、ひどい場所では辞めたら損害賠償を請求するなど、出来もしない恫喝をしてきます。
このような企業は日本の若者を潰すだけでなく、日本全体の生産性の低下を招いています。
自然淘汰されていくべき企業が生き残ってしまっているため、正しい新陳代謝が行われません。
本来であればより良い環境を作り出すための努力より、消耗品として使い潰すことのほうがメリットになっている実態を多くの人に知ってもらい、相応の報いを受けさせるべきだと考えています。
多くの経営者は、従業員の活用した結果ではなく、従業員を消耗品として使い潰した結果豊かになっています。
大企業で採用されている年俸制や、みなし残業、固定残業制などの制度を利用し、自分たちの都合の良いように書き換えて運用している企業はたくさんあります。
提供した価値に対する対価=賃金なのですから、残業代未払いは、企業が「借金を踏み倒し」しているのと同じ明確な違法行為です。
日本の格差の原因の一つは、キャリアを積めずにボロボロになった若者と、人を平気で使い潰している経営者が潤う構図にあると考えています。
多くの企業で聞かれる言葉に「法律を守っていたら企業経営なんてできない」という言葉があります。
この言葉を放つ時点で、すでにビジネスは失敗しているのです。
しかし現実はこのツケを、若い社員が体を張って払っているのです。
一刻も早くこの状況を変えなければなりません。
そのためには、正当な報酬を請求し、その会社を辞めることで自然淘汰が進む環境を作る必要があります。
ですがこれを実行できるのは、従業員であるあなたです。
あなたが企業に対して正当な報酬を返済してもらい、より良い職場を求めて転職しなければなりません。
このブログでは、そのために必要な知識を、私が実際に経験した事実をもとに提供しています。
自由に仕事を選べる社会を作る
日本には359万社の企業があります(中小企業庁調べ)。
もちろんこの数値は全ての企業ですので、中には個人事業やブラック企業も含まれています。
ですが見方を変えるとこれだけの候補があるのです。
今の企業にしがみつく必要などないのです。
周囲の評価が高いから、せっかく入ったから、会社の人に迷惑をかけるからなど、色々な感情があるのは理解できます。
ですが、「あなた以外の人があなたの人生に責任を持つことはありません」
たとえ家族でも、パートナーでもです。
最終的に「自分の人生の責任はあなた自身で取らなければならない」のです。
この事実を理解する必要があります。
そのうえで、自分の能力を磨き、望んだキャリアを選ぶことができる社会を作りたいと考えています。
仕事とは会社だけではありません。
自分で企業をすることもそうですし、副業も立派な仕事です。
趣味が仕事になる人もいるでしょう。
それぞれの興味、関心、ニーズから、自分の思い描く未来のために自分の能力を使うことが個人だけでなく社会を進歩させることにつながると考えています。
ブラック企業の存在が多く長く続くほど、日本は衰退していくでしょう。
今いる若者は使い潰され、キャリアを磨くことができなかったベテランは会社にしがみつくしかない。
時間とお金を搾取するブラック企業がある限り、この世界はやってはこないのです。
そしてそれは政治家がやることでも、会社の経営者がやることでもありません。
この文章を見ているあなたが行動を起こさなければならないのです。
そしてあなたが行動した成果を、周りの人にも教えてあげてください。
その行動は正しいのだということを伝えてください。
金融知識を身につける
自分のお金は自分で守らなければなりません。
お金に関する知識は将来の自分の資産に大きく影響します。
- 必要のない保険
- 貯金しか知らない
- 株式等の運用
- 副収入の確保
これらも知らなかったことで本来ならもっとあったであろう資産を大きく減らしていました。
保険は基本必要ありません。
だって社会保険に加入してますからね。
大抵の病気や障害は補償の範囲内にはいります。
生命保険なんかは明らかに過剰です。
月々いくらというのが販売員の常套句ですが、トータルだと安いプランでも1千万円かかります。
1千万円なんて家を買う以外でそんな出費ありますか?
知らなかったばかりにこんな大きな買い物をしているのです。
もう一度言いますが、
「安いプランで1千万円」
です。
こちらは金額を減らすと言うよりも機会損失という意味ですね。
お金というのは居場所で将来の価値が大きく変わります。
貯金の利率はメガバンクで
「年率0.001%」
です。
仮に100万円預けていても、年間10円の利息にしかなりません。
政府の物価の上昇目標が年間2%ですから(実際に上がり続けるかどうかは別にして)、貯金をするということは預けているお金の価値が毎年下がり続けることを意味します。
貯金しか知らないということは、お金の価値を減らすリスクがあるのです。
お金はなにも貯金だけがためておく方法ではありません。
使わないお金を株式で運用することにより、複利効果で増やすことも選択肢として持っておく必要があります。
先に述べたように、日本の預金金利は大変低く、預けていても物価上昇に着いていけない可能性の方が高いです。
そこで、株式の運用という選択肢が有効な手段となるのです。
と言っても全財産を株式に突っ込んだり、デイトレードをするという意味ではありません。
もっと長期的な指数連動型と呼ばれるインデックスファンドへの投資です。
その中でも成長率が高い米国株式を中心としたインデックスファンドや、リスク分散を考えるなら全世界に投資する全世界株式を中心とするインデックスファンドへの投資をすることで、預金金利よりも大きく資産運用の恩恵を受けることが可能です。
例えば、全米株式インデックスファンドの年率は約6%です。
リーマンショックや、コロナショックなどの暴落期間を経験しても、年平均の利回りはこれだけ高いのです。
もちろん1年単位などの短期で見ればマイナスになることもありますが、老後資金形成のために20年、30年単位での運用となれば安定的な利益を出しています。
とは言ってもノーリスクというわけではないので、日本の銀行預金とあわせて使うのがいいでしょう。
あくまで選択肢の一つとして持っておくことで、預金だけしか知らないよりも、将来の資金に大きな差が生まれます。
そして、副収入の確保です。
本業のビジネスと掛け合わせることで、こちらも将来の自分を助けてくれます。
本業一本だけが収入源の場合、会社が倒産したり、自分の体を壊したりした場合に、収入源がなくなってしまいます。
そうならないために、収入の柱というのを持っておくことでリスク分散になります。
どの世界もそうですが、一点集中というのはハマれば大きな利益を得ることができますが、それはギャンブルに近く、周囲の環境や条件に大きく左右されてしまいます。
副収入はわずかであったとしても、家賃分や住宅ローン返済分の収入があれば、大きな助けとなるのは間違いありません。
そして、副収入には定年もなく、新たなスキルを習得できるというメリットもあります。
そのスキルを本業に活かすもよし、さらに副業を伸ばしていくのも良いでしょう。
今では副業のためのプラットフォームが充実しています。
BASE、ココナラ、クラウドワークスなど、自分のスキルを活かすための場所が数多く存在します。
いろいろ試してみて、自分に合ったものを探していくことをオススメします。
個人が豊かになるために
個人が豊かになるということは、仕事の選択肢を増やすことにつながります。
ブラック企業に縛られることもなくなるのです。
金融資産の確保は心理的安心感につながります。
もしお金の心配がなくなったら、あせって就職先を選んだり、サービス残業をしてまで働かなければならない状況は無くなるでしょう。
生活の基盤が整えば自分の興味のある分野へ踏み出すことができるようになります。
多くの人は「一生分稼いだら遊んで寝て過ごす」と思っていると思いますが、逆に聞きたいです。
「そんなことできますか?」
中にはこれが一番いいという人もいると思いますが、多くの人は自分のやりたい仕事をやるのではないでしょうか?
もちろん今の仕事が好きならそのまま続ければいいです。
今の職場では無理だけど、自分のスキルを活かした仕事がしたい。
趣味の世界で頂点を目指してみたい。
など、仕事があるからできなかった選択肢が増えていくはずです。
つまり個人の能力を伸ばす方向に社会が進み、進歩が加速する世界になると考えるのは理想論が過ぎるでしょうか。
でも私はこういう社会になればいいと思っていますし、私が発するメッセージがこの理想論につながっていくことを願っています。
まとめ
私は自分の記録を残していきたいと考えています。
私の経験したことは多くの人が抱えている悩みでもあり、その価値があると思っています。
このブログはそのための記録です。
私と同じ苦しみを抱えている人、私と同じ道を歩んでしまった人は共感だけでなく(それだけでも嬉しいですが)、周りの人がそうならないように伝えてあげてください。
このブログで得た知識を使って今の境遇から脱出したい人は実行してください。
そしてその過程、結果を同じ悩みを抱えている人に伝えてあげてください。
私のブログが1人でも多くの人に届き、助けになることを願っています。