高卒でも大企業の事務職になれる!飲食店勤務からのキャリアアップの方法

以前大企業と呼ばれる企業にいたことがあります。そこでは様々なキャリアを持った人たちがいました。その多くは、大学や大学院から入社した人がほとんど。ですが中には「変わり種」の経歴を持った人も中にはいました。その人たちは優秀でいわゆる「仕事ができる」人たちでした。話を聞いてみると、新卒や中途の多くがたどってきたような経歴ではなく、高卒で異業種出身。その人の話は面白く、自分のそれまでの固定観念を壊してくれました。今回はその人自身や話、また、自分自身大企業からベンチャーまで経験した中で出会った人たちをモデルにキャリアプランを考えていきたいと思います。

高卒1年目飲食店勤務が大企業事務職に入る方法

高卒で飲食店に就職したものの、将来的には大企業の事務職になりたいと考えている方は多いでしょう。しかし、どうやって転職活動を始めるか、どんなスキルや資格が必要か、どこで求人を探せば良いかなど、不安や疑問もあるはずです。そこでこの記事では、高卒でも大企業の事務職になれるようにするために知っておきたいことをまとめました。

現実的に学歴や業種関係なく大企業事務職への転職は可能なのか?

タイトルを見てどう思いましたか?

「それは無理でしょ」

「書類で落とされる」

「無謀すぎ」

こんな声が聞こえてきますね。

同じように思った方。

おめでとうございます。

あなたの頭は超合金です。

柔軟性のカケラもありません。

誰も何年でなんていってないじゃないですか。

「は?なんだよ先に言えよ」

はいすいませんでした。これならどうでしょう?

「飲食店でお金稼いで大学行くんでしょ?」

「いや専門学校という手もあるな」

こう考えたあなた。

まだまだ硬いですね。石頭です

次のタイトルならどうですか?

高卒1年目飲食店勤務が10年で大企業事務職に入る方法

これでプランを考えてみましょう。

高卒1年目の飲食店勤務ですからバイトからそのまま社員でしょうか。

かなり大変な仕事でしょうね。休みもろくに取れないのではないでしょうか。

1年目ですから店長まで行っているのかはわかりませんが、社員なら店の管理もしていると思います。

つまり、若いとはいってもかなり忙しいので仕事をしながら勉強というのは難しいでしょうね。

ここで選択肢が出ます。

常に次のキャリアを見据えておくことが大事

今後のキャリアのためにどの選択肢を選びますか?

  1. 「数年勤務してお金を貯めて学校に行く」
  2. 「今すぐやめて学校に行く」
  3. 「勤務しながら転職活動をする」

3番を選びましょう。

「えっ!?」

「いや3番はないだろ」

「結局足元見られてブラックに行くだけでなんも変わんないだろ」

もちろん他の選択肢でも構いませんよ。

でもここは3番です。

3番を選んだあなた、次はどこの企業を選びますか?

「いきなり大企業の事務職は無理だろ」

「事務職なんじゃないの?」

「でも未経験をとってくれることないよね?」

どれも正しいですね。

「普通の」企業なら難しいでしょう。転職活動の期間を長引かせるだけかもしれません。

ですがあるのです。

人手不足で未経験でも事務職を欲しがる企業が。

最初の転職はベンチャー企業の事務職を狙え!

「ブラックってこと?」

「いやいや、ベンチャー舐めすぎでしょ。人がいないからってとってくれるかね?」

実はベンチャーの事務職は狙い目です。

常に人手不足なベンチャー企業

ベンチャー企業の多くは事務職は後から加えます。

最初にプロダクトに経営資源を割く必要があり、次にそのプロダクトの売り手が必要になるからです。

つまり、生産と販売が最初の組織形態となります。

次に事務職ですが、最初の頃は人を雇わずに税理士などに外注します。

しかし事業が大きくなるにつれて、書類整理などの業務に手が回らなくなります。

そこで猫の手も借りたい状況のベンチャー企業が出来上がるのです。

このフェーズが未経験でも事務職を必要とする段階です。

いわゆる雑用がほとんどですね。

ですが、事務職は事務職です。さらに税理士などの専門職から業務を教えてもらうチャンスでもあります。

面接もそこそこに入社が可能でしょう。

ちなみに離職率が高いのもこのフェーズで入社した人たちです。

もっと大きくなるとより優れた社員が入社するようになり、ついていけなくなるというのも一つの理由です。

ですが、事務職として入社できました。

未経験ですので、一つずつ業務を覚えていきましょう。

期間はそうですね…1、2年というところでしょうか。

1、2年経験すればあなたはもう経験者です。

転職先の候補として事務職が正式に加わりました。

経験値を上げて中小企業の事務職へステップアップ!

さて、事務職の経験者となったあなたは次の選択肢からキャリアを選びます。

より実務経験を積める企業へ転職する

事務職の経験者となったあなた、次はどこを目指しますか?

  1. 「大企業の事務職に第二新卒で応募する」
  2. 「中小企業の事務職に応募する」
  3. 「社会人経験を積んだので一度大学・専門学校で学び直し資格をとって就職活動をする」

どれも悪くなさそうな選択肢ですが、時間は貴重です。ここは着実なステップアップを目指しましょう。

タイトルでネタバレしていますが2番を選択します。

20歳前後で1、2年の事務職経験があれば中小企業の事務職に経験者採用として入ることが可能になります。

事務職は専門職に近く、どこも人手不足なので受け入れ先は必ずあります。

ここで重視すべき点は、どのような経験をするかであって、給与や待遇は2の次です。(ただしブラックも多い環境ですので転職エージェントとの情報交換を密にしてできるだけ避けるようにしましょう)

不幸にもブラックに入ってしまった場合は、後々残業代請求できるようにメモを取るなどの手段をとっておきましょう。

規模の小ささが業務の全体像の把握につながる

ここでの目安は5、6年です。途中同程度の規模の会社に転職しても構いません。

繰り返しますが、経験を積むことがあなたの目的です。

この年数で事務職の仕事を一通りマスターし、自分で改善できる点を見つけて改善していきましょう。

数年後にあなたのスタイルが確立できるくらいまで仕組みを作り上げてください。

本を読んだり、新しいことにチャレンジしてそれを仕事に反映させていくのです。

この積み重ねによって、あなたは入社時とは別人のように成長しています。

業務内容全体を把握し、新しいことを取り入れていくあなたは会社の事務方の中心人物となっています。

場合によっては係長クラスの役職ももらえているかもしれん。

ですが目的はこの会社ではありませんね。

次のステップへ進みましょう

いざ転職!ねらうは大企業の事務職だ!

さあ、いよいよ目標の大企業の事務職を目指すときです。大企業の社員との差は、早い段階で「業務の全体像を把握できる」という点です。もちろんその分大変なことも多いですが、経験値という点では中小企業経験者の方がスピード感が早く、多くの業務に触れることができます。

ここまで来れば十分市場価値の高い人材になる

ここであなたの市場価値を見てみましょう。

年齢は26歳にしましょう。

職務経歴は8年です。

  • 職歴:飲食店(1年)、転職1(事務職経験2年)、転職2(事務職経験5年)

どうですか?

26歳にしてこの経歴はなかなかのものでしょう。

場合によってはここに「管理職経験あり」の経歴が追加されるかもしれません。

大企業の大卒社員なら22歳で就職してから4年です。

この時点で少なくとも職歴なら大きなアドバンテージです。

多くの大企業は大卒が条件となっていますが、ここは転職エージェントの腕の見せ所でもあるでしょう。

長期的にやり取りをしていればいい案件が出た時にすぐに行動に移せますので、日頃からの情報収集が大事です。

1番のハードルは高卒の経歴ですので、職務経歴書に実績を多くのせられるように日頃の業務への取り組みがカギとなります。

まとめ

さあ、晴れて大企業の事務職に入社することができました。

そこからはあなたの自由です。

そのまま大企業でキャリアを歩むもよし。

また中小に戻りたくなったのなら戻るもよし。

ベンチャーに行ってCFOを目指すというのも視野に入るでしょう。

つまり、ここまで来ればあなたは引く手あまたのキャリアの持ち主になっているのです。

これが自由なキャリアを選べる状態です。

転職エージェントの種類と特徴|自分に合ったエージェントを見つける方法

「妄想でしょ」

「こんなうまくいくことありえないって」

こんな声が聞こえてきますが、これ実話なんです。

私も最初はこの経歴を聞いて驚きました。

しかも同じような人を何人も知っています。

大学に行かなくても、専門学校を出なくてもキャリアを積むことができるのです。

(大学に行ったほうが楽という意見もありますが、大卒の方、就活楽でしたか?)

今のあなたはどんなキャリアを歩んできたのでしょうか?

あきらめたキャリアもあるんじゃないですか?

やり方はいろいろあるのです。

日本だとどうしても学校からの一本道を考えてしまい、そこからずれたらドロップアウトという表現が使われます。

でも私はそうは思いません。

なりたい自分から逆算して考えれば、やり方はいろいろあるのです。

そのために必要なことを身につけ、試行錯誤を繰り返して身につけた能力は簡単には真似されません。

こうした成功体験を積み重ねた人は、さまざまな分野においても成果を出すことができます。

多くの試行錯誤をしてきているので、未経験の分野の対応がわかるのです。


以上、「本当にあった嘘みたいなキャリアプランニングでした!」

え、タイトルが違うって?

現実はしばしば創作よりもドラマチックなのです。

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